93. 可能性信仰者

先月読んだハンス・ロズリンク著の回想自伝「私はこうして世界を理解するのを学んだ」(2020年刊)は小生にとって影響を与えた本の一つとなるでしょう。 

癌で余生の短さを知った後に書き始めたロズリンク回想自伝には、著者が人生で影響を与えた人々とのエピソードが紹介されており、著者が信じる医療保健改善による世界貧困是正の可能性を信じた著者の生き様が正直に綴られています。 

スウェーデン人著者のアフリカのモザンビークでの駆け出し医者として経験した貧困実態や、2014年にリベリア政府の招きにて特別保健アドヴァイザーとしてエボーラ伝染病防止没滅に費やし過ごした逸話等を通じて著者の活動と誤解ギャップ是正浸透に尽力した著者の人生を垣間見ると、著者が今まだ生きていたら現状の米国コロナ禍対策をどのように判断し、どんなパンデミック対策でリードしてくれるのかを想像してしまいます。 

早くから現場主体の患者からの聞き込み情報を重視したリサーチ手法を苦い経験から身につけた医療保健医師リサーチャーとして、そしてレクチュラーとして人生を過ごした著者ロズリングは、早くからパンデミックの脅威と、防止の必要性を唱えてきた一人でした。

事実と誤認識とのギャップをどうやってそれを信じない他人に伝えるのかの事例を見事に示したロズリングの功績は大変大きいと誰もが認めるところでしょう。 自らの国スウェーデンの一世紀を超える経済社会進展事例とアジア・アフリカ諸国の社会経済進展事例を使い、説得力ある事実認識を我々に気づかせてくれました。 時間軸と変化デルタを使い動勢目視化したギャップ・マインダーを使ってのロズリングの講演プリゼンを小生はラッキーにも直接聞く機会を持ちましたが、彼の医療保健への熱意が伝わり判断視点認識を変えた記録に残るプリゼンでした。

奥さんのアグネッタ・ロズリングが本書フォワードにロズリングの性格について触れています。
世界中の全ての人間が健康公正な家族生活を過ごしたいと願うのは間違いなく、全ての聴衆にそれを納得させるのは可能だと信じて疑わなかった「可能性信仰者」であった、と結んでいます。 

オポチュニスト楽天家ではなく、ポシビリィスト可能性信仰者と自らを称していました。

信ずるモノに焦点を絞り、他人に間違いなく伝達し納得してもらう事の難しさを新ためて感じています。ポシビイリィスト, Possibilist。大変良い前向きな造語ですね。 自らポシビリィストと心がけます。

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