123. 先手変革

今まで気がつかなかった視点を学ぶ事を心掛けようと思うが、意識して探しても見つからないことが多い。 今月偶然に手にした本から新しい視点に出会った。 

ピーター・フランコパンPeter Frankopan 著の「変化する地球: The Earth Transformed」(2023刊)を読んでいる。著者フランコパンはオックスフォード大の歴史学教授。彼の著書の中で「シルクロード」 (20??刊)も枕元に置いてここ数ヶ月読んでいる。 偶然にも我が町の図書館にて著者の新書を見つけ今読みはじめた。 著者の新書は、太陽系に地球が生まれてからの粗大な時間軸にて、変換・移行・変化していく地球と自然環境を歴史学者の目にて描いている。 大変壮大なスケールにて多くの最新科学調査から、生き延びてきた人類の歴史を地球環境資源・破壊、自然災害、殺害、病原菌等が如何に我々人類が恩恵・破壊・搾取を繰り返してきたかを描く。 地球環境資源搾取から見る歴史視点は大変に新鮮で、新鮮な視点を与えてくれる。

本書「変化する地球」は地球が出来上がって大陸が今ある姿に変革し、アフリカ大陸からホモ・サピエンスが出現、他大陸に移動、地球気候の変化に適応しながら、現在の80億人を超える過大人口規模にまで達成していく過程を24の時間区分して述べている。 如何に地球環境を破壊してきたかを最新考古学調査やDNA分析やレーダー技術による最新検証理論をも持ち出して地球規模にて地球・人類の過去の歴史を再現してくれる。650頁を超える厚い本ではあるが、どのページでも新しい視点からの過去の事象をを学んでいる。

環境変化、適応変革を繰り返して今まで生き延びた我々は、自ら先手を取って変わっていく変革をしない限り、地球資源とのバランスを取り戻す事が如何に急務かと感じる。

著者のメッセージにあるように、殆どの人類の歴史は地球上の物理的・自然界の変化する環境を理解適応する事を怠ったが故の失敗の連続と、それを無視した末の結果と心しておこう。

歴史の読み方、地球資源とのバランスが崩れた末の唯ラッキーな今の人類との見方は、著者フランコパン氏が教えてくれる良書ですよ。 あと一週間で図書館に返却するけれど、買って再度読み返して手元に置きたい本。

変化する地球、移転する地球と地球資源、そして変革する、すべき人類。

変革する自己、先手変革し過去に捉われずに明日生き延びる為、今日を生きてみようか。

Got Strategic Marketing?

Leave a comment