122. 千年前にトリップ

世界で起きるニュース漬けから抜け出す事は難しいですね。速報速報とメディアが騒いでも、自分自身にとって本当に大事な価値を変えるほどの本質変化に値するのか、と何時も考えるようにしています。 変化に適応出来なければ存続できない事も頭では分かっていますが、変化を求め変革を呼び込みルーティン化する癖を付けるのは難しいですね。

そんな中、ヴァレリィ・ハンセン Valerie Hansen 著の「千年紀」The year 1000: When explores connected the world – the globalization began (2020年刊)を読んでいる。エール大学スタンリー・ウッドワード歴史教授であり中国史を主に教える。 因みに「シルク・ロード」もハンセン氏の数ある著書の一つである。

紀元1000年前後の世界で起きた、その後大きな影響を与える世界レベルの変化、グローバリゼーションの詳細を通常の西欧史中心とは違う視点から最新の研究史論と人類・考古学の新発見等に基づき、ダイナミックなグローバリゼーションを描いていて大変面白く読んでいる。 矢張り、異文化異宗教異民族の交流の物語には変興奮しますね。 開拓交流や支配・被支配に至る理由には色んな歴史視点解釈が有るでしょうが、今まで世界同時期にグローバルで起きていた事象を紀元1000年の時間軸で紹介され、人類の弛まない変化を求める力強さを教えられた気がする。

バイキングの北米移民、アメリカ原住民のダイナミズム、アフリカ大陸でのイスラム教化、東ヨーロッパでの奴隷の地位、ミクロネシア・ポリネジアの航海技術、東南アジアとインド洋を結ぶ経済圏、中国の貿易依存性等、新しく学んだ史実が何と多いことか。

思えば思う程、21世紀の我々はあまり変わっていないような気がする。 真夏の紀元1000年へタイムトリップした。 変化を求めて他交流を実行した紀元1000年の人類先駆者達に見習う事、沢山ありますね。

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