74. 倫理ルールからスタート

7・29付けNYタイムズのビジネスの一面に興味ある記事を目にした。同紙ビジネス記者のアンドリュー・ロス・ソーキンの記事である。 大手弁護士事務所であるシンプトン・サッチャー・バーレットで長年パートナーを務め今は引退しているジェイミー・ガンベルの会社条例への提言が話題であった。

ガンベルによれば、全ての米国企業は株主への価値還元を最大化する事が最優先であり、取締役会議でもこれが経営陣能力を判断するガイドラインとして君臨している事を変えねばならぬとしている。

環境・社会問題・企業統治にフォーカスを当てるESG投資が注目され始めている昨今であるゆえ、株主視点のみの価値から全てのステークホルダーの価値の最大化への価値変更提唱は可笑しくない。 やっとビジネス欄のフロント・ラインで論じられるようになった事は、米国資本主義が苦しんでいる裏返しでもあり、更にはこの先に起こる米国キャピタリズム自己変革の前哨とも感じる。 あまりにも、利益第一主義の元、企業はノーススターを失ってしまったと感じている。

本来企業とは何の為に存在するかの問いかけです。 ガンベルが提唱する解決策は、会社条例に「倫理ルール」を明確化し、株主会にて承認を受ける事。これに反する行為に対しては、株主が自由に告訴できる事を推奨している。

企業が取り入れるべき「倫理ルール」とは、企業経営にとって以下の倫理視点を明確に含む事としている。

  1. 従業員への価値最大化
  2. サプライ・チェインと販売チェイン・コミュニティへの価値最大化
  3. 顧客への価値最大化
  4. 環境へのインパクト
  5. 次世代へのインパクト

企業経営を任せられる者、そして企業統治する者は、将来の人類生存にインパクトある環境要因を含む、全てのステークホルダーを含めた価値を考えなくてはならない。  成長戦略やそのマーケティングの議論も、ガンベルが提唱する倫理ルールを無視しては始まらない。 この提唱を徹底実行できる企業のみが生き残れる。

Got Strategic Marketing?

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