63. マイクロ・ターゲティングの矛盾

フォリン・アフェヤの9月・10月合併最新号にて、インターネットの将来を特集している。黎明期から50年に亘って、米国主導で進展を遂げたインターネットが直面する問題と将来のエッセイを纏めた興味ある特集である。

中国国家主導モデルの驚異や、ヨーロッパからのGDPRの動き、一握りの米国テック巨人会社が独占する膨大個人データの行方等、これからの社会を考える際に予想されるシナリオとして考慮すべき論点を紹介している。

2016米国大統領選挙に影響を与えたロシアのハッキング問題と、トランプのツイッターで発信するフェーク・ニュース茶番が大変気になる毎日です。

グーグルとフェイスブックの両雄の持つデジタル広告ビジネス・モデルの矛盾がトランプ茶番のプリズムを通して一層鮮明になってきた。テック企業が掲げた崇高なフリーで構成でグローバルな理想郷の世界なんぞ存在しないと、皆が認識し始めている。

フリーと引き換えに提供していた個人データは、他者のデータ・ベースと合わせて、我々個人の想像を超え、仮想の個人プロファイルがドンドン膨れ上がる。

我々の全ての行動がデジタル・ビッグ・データとなって一握りのマーケターに占有されている。但し、仮想空間に疑似情報をインプットすれば、ユーザ登録が簡単にできる全ての購読者ベースに頼るサービス提供者にとっても、ジャンク・フェーク情報がドンドン膨れ上がる。

仮想マイクロ・ターゲティング・モデルの矛盾は明白ですね。

デジタル・マーケティング無しにはマーケティング活動ができない矛盾と、どう対象顧客にマイクロ・アプローチするのか。何処まで真剣に、取り組んでおられますか。

Got Strategic Marketing?

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