49. コングロメリット時代の終わり

ウェルチが構築したコングロメリットGEは、イメルト時代を経て今年8月に新CEOフラネリが就任した。今月13日、フラネリはコングロメリットと結別する声明を発表した。イメルトが進めた事業分野の絞り込みを更に進め、簡素化単純化すると言い切った。複雑な複数事業形態がGEを傷つけた、とも言った。

リーマン・ショック後のGEキャピタル売却、ケミカル部門のサウジアラビアへの売却、NBCのコムキャストへの売却等、イメルトが進めた選択と集中の判断は中途半端に終わったとの声明でもある。

GE経営モデルはかつては世界中で称賛された。多角化、人事教育プログラム、エリート選抜モデル、税対策モデル、総合研究所等、模倣されたダントツ企業だろう。かつての優等生企業が新CEOの元、大きくなりすぎたと、自白した。

コングロメリットは多事業モデルでどれが核なのか分からない。本来の戦略とは選択、つまり一点集中し捨て切る事と学んだ筈なのに、と思うのは小生だけではないですよね。

コネティカット州フェフィールドからマサチューセッツ州ボストンへの本社移転を決定したイメルト最後の経営判断も、新本社の規模の見直しをフラネリは検討しているとも言われている。2020までにトップ10のソフト会社になるというイメルタのデジタル・ビジョンも再検討される。世界で30万人いる従業員を抱える。

フラネリは2年後までに$20Bの資産を処分すると明言した。電力、ジェットエンジン、医療イメージ部門に集中するため、事業売却とリストラが加速する今後2年となる。さらに、5,000人のマネージャーの報酬制度を見直し、70%現金ボーナスと30%株の現行制度を、70%株と30%現金ボーナスに変更するとも発表した。フラネリ自らの報酬は100%株とも明言した。

理由は、事業キャッシュフローが予測と大幅に外れている事。$12B−$14Bの予定した年期末が、3Q2017予想では、半分の$7Bに落ち込むと修正を余儀なくされているためである。

本業とは一体何、特化セグメントは何、顧客が求める価値は何、そもそもクロスセクションのシナジーなんて存在しないよね、事業が生むキャッシュフローがスタートだよね、と素人でも言える基本が見えなくなるほど、大きくなり過ぎる事あるんですね。電力、ジェットエンジン、医療イメージ事業の複合体でも、まだまだコングロマリットと思いますが、コングロマリト・ライトといったところでしょうか。まだまだブレークアップしないと焦点を絞った戦略にはならない気がします。

コングロメリットの終焉が叫ばれてからかなりの時間がすぎましたね。モデル盲信した追従企業の中には、まだモデルから変身を遂げられない企業があるようです。変革の経営意志を示し、レーザー・フォーカスした戦略の変革しか残っていません。

Got Strategic Marketing?

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