27. 脳理科学に学ぶ習慣打破

我々の脳の仕組みは大分解明されてきた。小生は図書館で借りて読む本になぜか最近脳関連の本を知らず知らずのうちに選択しているので、脳理科学は最近気になっているジャンル。今日読んだフレドリッケ・ファブリチアスとハンス・ハゲマン共著の「リーディング・ブレーン」は最大パーフォーマンスを達成する最新脳科学に基づく戦略、と副題にある。脳理科学を理解した上で、個人のスマートな仕事の仕方、組織リーダーシップ、個人の幸せな生活を送るために如何に自らをリードし変化していくかを簡単に説明していて大変面白い。

よく組織のリーダーが掲げる達成するに難しいと思われる目標はそのままでは, 脳組織の内の感情体験を司る扁桃体はそれを恐怖として捉え、脳はパニック状態になるらしい。目標を細かく小さなステップに分け、小さな変化・改善を繰り返す事が解決法で、パニックを起こす事なく小さな変化に慣れさせるのが大変重要となると言う話。初歩的な当たり前の話ですが、脳裡学と結びつけるとなるほどと思います。目的設定するだけで細かく施策達成にパニック現象を持ち込まないレベルまで、具体的な小さなユニットに解体する必要がありますね。

これは日本企業組織の得意なカイゼンでありますが、マーケティング活動と戦略をリンク・シンクする際にも、パニックを起こさせず組織として最大パーフォーマンスを目指す際に実践すべき大事な点ですね。顧客の仕様、消費者志向、市場競合状況、経済・政治等の外部からのインパクト変化への対応に迅速対応していく事は難しいですし不可能な話ですが、組織や個人のコントロールできる事を噛み下し小さなカイゼンを続ける事を毎日習慣づける大事さを今更ながら深く思う次第です。

そのためのキー・ドライバーとなるのは、100%コミットした疑う事の無い心底から出てくる本意の感情を入れ込んだ理念と、行き着く目標の明確な設定です。これがブレるとカイゼン努力も何もあったものではありませんね。初歩にかえって再度、理念と目的が明確になっているか、その達成順路を小分けにして小さな変化を自ら起こしそれを継続していく事を習慣にしましょう。脳をパニックに落とし込む事なく、賢くリードしていく事を習慣づける事に努力しようと思った次第です。

あなたの組織はこの習慣打破サイクルを意識的にチームで実践していますか。

Got Strategic Marketing?

LeadingBrain

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