マーケティング関連でクラッシックと言われている本は数々ある。その一つにアル・ライスとジャック・トラウト共著の「ポジショニング」がある。過去買った書物を寄付処分しているこの頃であるが、2001版のペーパー・バックのこの本は処分を免れた少ない本の一つ。マーケティングの父と呼ばれるノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院のフィリップ・ケトラーがフォワード寄稿を書いている版である。久しぶりに再読してみた。
ライスとトラウトは顧客という言葉を使わず顧客候補プロスペクトと呼び通しているのが面白い。ブランク白紙のマインドにどのように入り込んでいくかという課題提起が明白です。戦略マーケティングの基本はやはり白紙マインド向けのポジショニングを徹底的に考え抜き、プロスペクトの心に残る競合代替と比べてユニークな価値を簡単な言葉にて表現・伝達できるか、という問いかけが繰り返されている。広告にて伝えるメッセージを作るマディソン街の広告代理店が苦慮した事例をあげているが、1972年に紹介されたこの「ポジショニング」はインター、ソーシャル・ネットワーク、ヂジタル・マーケティング等が主要な媒体となったこの時代でも、差別化を図りプロスペクトの心を獲得する明白なメッセージが一番大事なポイントであると再確認した次第です。
古本棚卸し処分しながら、全ての出発点であるポジショニングの重要性を深く感じました。ポジショニング、又はリ・ポジショニングの定期的査定プロセスはセグメント・リーダーシップを創造・保持する上で何時の時代でも重要です。
成否は「ポジショニング」熟考にあり。定期的に継続チェックすべき一番大事なポイントだと心しましたが、言うは易く行うは難儀です。強いリーダー経営意志、組織浸透と継続が必要ですね。
貴方の組織のポジショニングはシンプル明快でしょうか。
Got Strategic Marketing?