2017新刊「Airbnb物語」を先週読み終えた。創業者達の葛藤を描いたビジネス本ですが、フォーチュン誌のアシスタント・マネージング・ディレクターでもある著者のリー・ギャラガーがインタビューを元に見事に小説のように大変面白く描き、一息で読み終えたくなる本でした。
RISDロードアイランド・スクール・オブ・デザイン卒の2人とハーバード大コンピューター専攻卒の一人からなる3人の創業者が9年前に立ち上げたAirbnb。ウーバーとならびシェアード・エコノミーのシンボルと言える存在。現在の事業価値は$30Bと言われ、ホテル・ホスピタリティ業界を揺る。
この本から学んだ多くの示唆の一つに、創業者兼CEOブライアン・チェスキーのユニークな資質がある。それは飽くことを知らない好奇心をチェスキーが持ち備えていた点である。本人も認める「恥知らずの好奇心」が事業立ち上げと成功のドライバーと言う。専門分野の第一人者を探し当てる才能と、分からないことを理解できるまで問いかけ続ける性格の組み合わせは、彼の好奇心を一般の人間の好奇心とは一線を画すレベルらしい。しかも、チェスキーは決して諦めない行動力の資質をも兼ね備えているらしい。やはり成功する創業者というのは誰でも、このような資質は持っているのだろう。幸運も重なるが、彼のこの資質、シェアード・レンタルのアイデア、ネット・プロフィト・ポジションへの収益への初期の行動力・実行力がメンターや初期投資家の目に止まる。
他のユニークさは、3人の共同創業者が其々の領域で強い知識と行動力を持ち、お互い違う視点・意見をオープンに交換し、相互に影響を与えている点にあるらしい。創業9年になっても創業時の3人創業者体制を維持して経営に当たっている例はとても珍しいらしい。三人とも異口同様に、一人でも経営トロイカに欠けていたら今の成功はなかったと、言っている。
貪欲な好奇心と、諦めない行動力。
何事でも、成功するための基本とも言えるでしょうね。自分に問いかけ直し、反省をした次第。
Got Strategic Marketing?