夏至が過ぎ本格的な夏が到来し、今週末には独立記念日を挟む週末を迎える。
この時期の米国風物詩は、何と言ってもアイスクリームを頬張る家族連れの姿。
一昨日に久しぶりに小生も久しぶりに一かじりした。 手にしたアイスクリーム・コーンの包み紙にジョイJoyブランドに気がついた。 というのも、今月の6月1日付NYタイムズ誌のフッド・セクションに掲載されたプラヤ・クリシャナ記者が、このJoyジョイ・コーンのブランドの逸話を紹介していた。
今まで気にすることなく頬張っていたアイスクリーム・コーンのニッチ市場では、このJoyジョイ・ブランドが米国ストア市場シェアは40%を占めるトップ・ブランドという事は知った。
デイリー・クイーン等のアイスクリーム・フランチャイズ向けに供給するプライベート・ブランド向けも含めると、なんと米国アイスクリーム・コーンのニッチ市場での実質シェアは60〜70%にも達する巨人フランドと報じていた事を思い出した。
1918年にオハイオ州でレバノン移民のアルバート・ジョージと義兄弟の二人が創業した事業らしい。 1960年代に製造工場を火災で失くした後、二代目ジョージ氏は再度立ち上げ再建したらしい。現在は初代の孫にあたる三代目社長デービッド・ジョージが継続し正式会社名はジョイ・ベイキング・グループと名乗り、本社をペンシルバニア州ハーミティジに構えている創業一世紀を超える企業である。
アイスクリーム・コーン市場自体は大きく拡大するマーケットではないニッチ市場。 撤退決意した小さな競合他社を買収して、現在全米で4カ所の製造施設を持ち他社を寄せ付けないニッチ巨人であるらしい。
ジョイの事業寡占成功には、明快な事業戦略があるようである。
最初に、ニッチ中のニッチ事業である事を経営者が明快に掲げ、余所見しない事。
二つ目は、製造アイデム数をケーキ・コーン、シュガー・コーンとワフッル・コーンの3種類のみに絞り集中する事。
そして、自社独自自動化量産製造手法を開拓改良継続hしブラック・ボックス化している事。
子供の頃サマー・バケーションで頬張った味を思い出すノスタルジアこそが消費者が求めるニーズと理解している経営が、ニッチのニッチ戦略にて小さな巨人を可能にしているようです。
Got Strategic Marketing?
