105. 語り継ぐ義務

強さと弱さを含めて米国の魅力は、違った背景を持つ多くのエスニック・グループが共存する事。 ヂバーシティあるがゆえ、人一人が経験感知期待する米国社会は違ったものになる。 日系一世の一個人として米国社会に貢献するにはどうしたらよいかを自問自答してきた。  

そんな矢先、今月2月19日が、当時のF.D.ルーズベルト大統領によるExecutive Order 9066大統領令9066発令の80年目となるのを知った。 1942年に西部州を中心に約12万人の日系米国人を含む日系人が資産を接収され西部数州での強制収容キャンプでの生活を余儀された事実は, 米国政府も1988年に認めた米国史に残る数々の汚名の一つ。

2月19日の当日に、80周年追悼のニューヨーク地区での催しが開かれウェブ・ズームで参加してみた。 残された二世三世4世の方々が思い出の遺品を見せながら故人への追悼を捧げる様子をズームで傍観し心が痛んだ。 参加者は多分70名ほどの様子であったが、今まで知らなかった事をこの催しから三つ教えてもらった。 

一つ目は、Civil Liberties Act of 1988にてキャンプ経験者への一人当たり2万ドルの賠償金を支払う法案が成立したが、チリ始め中南米諸国からの日系移民も強制収容生活を強いられながら賠償対象には含まれなかった事。

二つ目は、米国東部でも強制収容キャンプがあった事。 ニューヨーク港にある自由の女神に隣接するエリス・アイランドの移民受け入れ建物の一部が敵国扱いされたドイツ系、イタリア系と日系が収容されていた事。 

三つ目は、米国建国時システムの元凶である奴隷制がために今持って不平等で苦しんでいるアフリカ系市民への賠償事項を検討するHR40法案が1989年以来毎年下院にて提案されながら今持って通過し公開議論にも至っていない事。

米国の抱える過去の過ちを日系の目からの視点で語り継ぐ重要性と、理不尽不平等な人種差別に今も苦しむ多くのエスニック・グループを理解する努力が必要だと感じた次第。

過去の歴史過ちの原因に目を向け反省材料としない限り、将来も必ず同じ過ちを繰り返す社会を許容する事となる。 
過去に未来あり。 今何をすべきか。 EO9066の80周年はこの原則を思い出させる。

過去の間違い原因をどれだけ真剣に反省して、今日の行動材料としているのか問いかけましょう。

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