パンデミックが始まった昨年3月以来、既に17カ月ほどすっかりバブルで生活し、自身で選んだメディアが流すナラティブに浸かって生活してきたなと思っている矢先、視点を変えてくれそうな新刊を当地地元の街の図書館で探すようにしている。
シカゴ大学教授で著名な経済歴史家Jonathan Levyジョナサン・レヴィが2020年6月に仕上げた2021年刊の ”Ages of American Captailism: HIstori of teh United States” を先週見つけ読み始めた。 米国史を、米国植民地時代から現代の2020年までを、米国資本主義発展フェイズ視点から四つに分けて整理している。 ハワード・ジン著の「米国人民の歴史」とは一味違った視点から米国史を眺めていて大変面白く読んでいる。
レビー氏の挙げる4つの時代区分けを紹介してみよう。
第一は1660〜1860の商業の時代Age of Commerce、第二は1860〜1932の資本の時代Age of Capital、第三は1932〜1980のコントロールの時代Age of Control、第四は1980〜現時点の混沌の時代Age of Chaosとそれぞれ名付けている。
歴史学者は将来を予測できないにせよ、今一度米国資本主義が歩んだ道を整理し直して過去を眺めるのは、次の世代フェーズをどうやって築いていくのかを個人に問いかけを促す為になる視点となりますね。
レビー氏が最後に問いかけるのは、富と機会エクイティの大きな格差が巨大化しどのような社会経済政治システムが過去の奴隷を資本の資源と発展を遂げた米国資本主義の第五世代フェーズのコアには何が求められるのかを改めて問うている。
企業・国家・社会・国民がどんなシステムを今のケイオス混沌の時代から学ぶのだろうか。 米国資本主義はそれに答えるに足りる頭脳と体力とガッツを備えているのだろうか。 企業リーダー個人レベルで、投資家としての個人レベルで、消費者としての個人レベルで何ができるのか。 インパクトをあたえてくれる本であった。
Got Strategic Marketing?
