11月11日はベテランズ・デー(退役軍人の日)であった。 11月3日に行われた米国大統領選の結果と政権移行準備に入れない非正常な状態が今だ続く米国の政治リーダー像の対比を見せつけられる毎日を過ごしながら、リーダーに求められるリーダーシップとは何かを深く考えさせられている。
そんな中で、先日ベテランズ・デーにNYタイムズのオプエド・コラムに「退役軍人が見るリーダーシップ」と題した寄稿記事を目にした。 元マリーン・コープ海兵隊のジャーナリスト・作家エリオット・アッカーマンの寄稿である。 米国ミリタリーでエリート集団と言われる米海兵隊で入隊後即暗唱させられるリーダーシップ特性リストの存在を恥ずかしながら初めて知った。
JJ DID TIE BUCKLEとして、入隊後即教えられ14のアルファベット頭文字からなるリーダーシップ特性である。 個人的には14特性は多すぎ、三つ四つで十分と感じるが、リーダー向けだけでなく、一人称個人としても鍛えて精進習得したい特性リストであるとも感じる。 さて幾つに合格点がつくのだろうか。
J: Justice 正義公正性
J: Judgment 判断力
D: Dependability 信頼性
I: Initiative 率先力
D: Decisiveness 決定力
T: Tact 機転性
I: Integrity 潔白清廉道徳人格
E: Endurance 耐久力
B: Bearing 抱癕性
U: Unselfishness 非利己性
C: Courage 勇気
K: Knowledge 知識
L: Loyalty 忠誠心
E: Enthusiasm 情熱心
一瞬全ての決断が部下の生死を決める米海兵隊リーダーだけでなく、政治・ビジネス・リーダーにも常にフィードバックし求められるこのリーダーシップ特性は万国共通であり、決して自己満足してはならない永遠未達の必須リストでもある。
コロナ禍中で必須エッセンシャルとは何かを連日問われる今、リーダーシップ必須とはとリストの一つ一つを一人称で自らにもう一度問うてみよう。
リーダーシップは浸透しメンバーに影響を与え、個人ドメインのリーダーシップの発揮をも求める。 同時に、メンバーがリーダーを選び決めるのも有りき。 こうして、組織全体がミッションのオーナーシップを持つ事になる。
リーダーに求めず、リーダーシップを自己責任にて選ぶ事の重要さを考えさせられる昨今です。
Got Strategic Marketing?
