84. 事業モデル変革

世界同時発生コロナ感染危機がもたらす消費者性向変化は、100年に一度の大きな社会変化インパクトとなる事は間違いないでしょう。

全ての業種が企業組織の存続を賭けて、出来得るコストカットの事業継続施策を打ち出します。 今回のパンデミックが世界中の経済・社会・政治にもたらす影響は過去の事例からでは予測できません。

米国商工会議所の最新調査によれば、従業員数五百名以下の全米30百万に上る中小企業の内、40%が今後6ヶ月内に倒産に追い込まれる可能性があると言っています。 本日5/7発表の先週の失業保険申請数は3百万人を超え、過去7週間合計で33百万人以上と膨大な失業者数を記録しました。 連邦と州政府からのレイオフを加え、今後更なるボディブローで効いてくる失業者増加は、消費マインドを冷やすのは確実です。

今こそ、ボールドにポスト・コロナの社会変化を闇の中から読み取る分析力と時期を逸しない決断が大変重要となってきます。 今こそ、コロナ危機以前に設定した事業戦略の前提を全て忘れましょう。 新たな事業戦略を再考リセットする絶好の機会が、全ての企業組織に平等に与えられたと捉えるべき。

ポスト・コロナ社会が求める企業価値とユーザー顧客志向・価値変化に合わせて、事業モデルをボールドに変革できる企業のみが生き残れます。 コロナ危機以前の価値に頼って生き残こりを期待する企業は一年どころか半年と持たないでしょう。

戦略のボールドなリセッット事例として、4・28付けNYタイムズの記事を紹介したい。 シカゴで人気のマカオ料理を中心に10年程前に立ち上げたレストラン「ファット・ライス」は、コロナ感染危機で他のレストラン同様に休業を余儀なくされた。 シェフ・オーナー二人は、コロナ危機以前のレストラン形態のビジネスが今後数年は戻らないとの結論に達し、レストランを閉店するに至り、地場農園オーナーからの新鮮は材料に以前のレストランでの人気料理のレシピを添えて消費者に届けるミール・キット事業モデルへ変更した。 信頼できる農園からの食材を、ユニークなメニュー・レセピと合わせて、食材サプライヤーと消費者を繋ぐ「スーパー・ファット・ライス・マート」の新しい名前でのミール・キット・ビジネスをスタートした。 単にテイクアウトにシフトしてコロナ危機での存続を図る他レストランとは一線を画す変革を試みている。 どんな結果となるかは此れからの話ではあるが、ガッツのある戦略変革判断である。

変革をしなければ生き残れないのなら、以前の既存モデルを捨てきる決断して新しい環境に適応するしか無い。

コロナ危機の大事な教訓と気づく才覚が生死を分ける。

化石となるか、変革生存再生できるかの分水嶺。

Got Strategic Marketing? 

IMG_1446

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s