56. 確信指標、動物本能、ビジネス・サイクル

先週のNYタイムズ紙の日曜版ビジネス・セクションに、イェール大学教授でありノーベル経済学賞の受賞者でもある経済学者ロバート・シラーの連載する記事が面白かった。消費者確信インデックスは、経済先行指標となるか、という内容であった。

米国の4大消費者確信指標(ミシガン大消費者指向指標、コンフェランス・ボード消費者確信指標、ブルームバーグ消費者景気指標、OECD消費者確信指標)の上昇下降の動きは、2009以来の過去10年近くに見る景気上昇とは必ずしも一致していないという事。これは経済学者にとっては理に解せないことらしい。

説明できる理由付けは、1936にケインズが一般化した動物本能理論に帰するようである。それは、消費者や起業家の脳裏には経済的決定する際、心配事を忘れさせる楽観的思考に走る動物本能が働くというケインズの論理である。

この動物本能でしか、昨今のストック・マーケットの異常に続く高騰を説明できないと、シラーは述べている。

今月フィラデルフィアで開かれた全米経済アソシエーション会議のセッションの一つをシラーがチェアしたそうだが、そのタイトルは「確信、動物本能、ビジネス・サイクル」という題名のセッションであった。発表のあった経済学リサーチャー達の結論は、消費者・ビジネス確信指標はビジネス・サイクルがピークに達する前に下降をたどり、不景気が終わる前に回復する傾向が確認されたそうである。つまり、確信指標は先行指標であるとの結論である。

しかしながら、動物本能の何が理由で変化するかは、未だ謎であって今後の経済学者の数理解析に譲るとしている。

いづれにしても、今まだ上昇を続ける米国ストック市場に皆が神経質になり始めている。何時かは下降するタイミングが来るとは分かりながら、将来の成長を描くのは簡単ではないですね。

経済理論に頼ろうにも、ビジネス先行指標が動物本能で動くと言われたらどう成長プランを練ったらいいでしょうか。

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