SMX-Eastの基調講演を聞きに10/25/17にNYCジャヴィッツ・センターに行ってきた。SMXとはデジタル・マーケティングのサーチ・マーケティングSEOとSEMにフォーカスしたシンポである。春にSF、秋にNYにて開かれる。今回NYCの基調講演は、マーケティング・テクノロジーの略称であるマーテックのトレンドのマーテック・ブロッグ、chiefmartec.comのスコット・ブリンカー氏であった。こじんまりとしたエキスポではあったが、フライトフル・ファイブFrightful Fiveテクノロジー巨人企業の内グーグル・Microsoft-Bing・アマゾンの3社がスポンサー参加していた。
基調講演スピーカーのブリンカー氏作成のマーテック・スタックはサーチ・マーケティン業界では有名で、よく引用される。小生は今回初めて彼と挨拶し話をする機会を得た。
ブリンカー氏が提唱するチーフ・マーケティング・テクノロジストの理想像は、マーケティング、テクノロジー、マネージメントの三つの領域に跨る部分をコア付加価値領域として持つ事。しかも、領域範囲を拡張して経営参画できる事と唱えていた。しかし、現実には、この理想像を満たす人材は限りなく少ないだろう。だだしサーチ・マーケターの捉えるマーケティングの定義がテク・カンパニー主導のデジタル・マーケティング・サーチへの依存トラップに嵌まり込んでいる気がして、何故か解せない感触が残った。
サーチ・マーケティングでのSEO/SEMやデータ分析精度が顧客コンバージョン率を高めることに異論を唱えはしない。しかし、明快なナラティブを単純なメッセージにて顧客に間違いなく伝える事がますます大事になる。特に信頼される分野エキスパートとしてブランドを確立する事、そして誠意をもって嘘の無い内容コンテンツを発信コミュニケートし、顧客コンバージョン率をあげる事。そして更には推薦リファしてもらえるマーケティング能力が求められる。当然、テクノロジには依存しなくてはなら無いが、出発点は、代替との差別化ポジショニングを明快に掲げるナラティブ・メッセージであるのは変わらない。
代替との差別化ポジショニングと簡単明瞭なメッセージ。古くとも終わりの無いマーケターの挑戦テーマですね。
さて、どうマーテックを味方にするか。
Got Strategic Marketing?