46. 選択設計と小さな催促

2017の経済科学部門のノーベル賞はシカゴ大学のリチャード・セイラーに決定したと、10/9/17に発表された。小生数年前セイラー共著のベストセラーとなった「ナッジNudge」を読んだことがあり、大変面白かった事を思い出し、なぜか身内が受賞したような気になった。受賞発表の翌日、我が町の図書館から同じ本を借りて再度読み始めている。セイラーの書く文章は他の経済学者の書く難しい文章とは違い、エッセー風に分かりやすくユーモアを交えた文体はとても読みやすい。心理学と経済学を融合した行動経済パイオニアであるセイラーならではの、気さくで個性溢れる文体は読者を飽きさせない。

サンク・コストやキャシュー・ナッツを避ける等、の有名な話が詰まっていて面白い。従来の経済学者が説く理論は、実の所、我々生身の人間が判断すると理論・理性とは懸け離れた結果になったりします。反対に、生身の人間の判断を行動心理から捉え直し「選択を設計」し直すと、ほとんどコストが掛からなくしかも大きな効果が挙げられる事を、実際の政策にて実証して見せた功績が評価されたようです。

人間である顧客の行動パターンを変える事がマーケティングの意味づけとすると、「選択を設計」するというフレイミングにて、もう一度マーケティングを見直してみると面白そうですね。

セイラーが使うもう一つの表現に「メンタル・アカウンティング」というのがあります。経済理論上では、どこにあろうともマネーはマネーの筈ですが、頭の中でそれを紐つけにする人間心理が働くと、手に付けてはならない資金となるんですね。401K年金をオプト・アウトにするという単純な「選択設計」が、将来大きな違いとなり理性判断ができない我々を救ってくれ可能性があるんですね。

小さく思える選択や頻繁にプッシュする小さな催促が、時間が立つと結果に大きな違いをもたらすのですね。生身の人間を相手にするマーケターは,「選択を設計する」事と「小さなプッシュ催促」を我々の付加価値とすると、常に心掛けたいものです。

Got Strategic Marketing?

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