NYCコロンバス・サークルのタイム・ワーナー・センターにアマゾン小売店舗の米国7店舗目でNY一号店が5/25/17にオープンする と言う記事が5/24付けNYタイムズに載っていた。NYC二号店がこの夏34丁目にもオープンする予定という。このニュースを読んで、アマゾンの本拠地シアトルに昨年12月にオープンしたキャッシャー・レスのコンビニ・グロサリイ店舗第一号店の話を思い出した。
オン・ライン無店舗モデルを元に既存の競合小売業形態モデルを破壊しデジタル改革企業の旗手となって改新を続けるアマゾンの強さには改めて敬服しますね。AIと音声認識技術アレクシアを背景にしたアマゾン・エコーは新たなカテゴリを創り出し、ドローン配送実現もすぐそこまで来ています。
但し、忘れてならないのは、最近発表された2017第一四半期実績を見ると、売上げ10%しか占めないクラウド・コンピューティング事業のAWS部門が営業利益で90%近くを稼ぎ出す強さが、革新分野に挑戦し続けるアマゾンの源泉となっている点ですね。
もっと大事だと思われるのは、アマゾンのユーザ体験データーを元に顧客に役に立つ新しい価値創造を常に追い続ける貪欲なる姿勢に感心しますね。NYタイムズのベスト・セラー・リストに対抗する独自のベスト・セラー・リストを創造提供し書籍読者に新たな価値を提供すると言う。因みに小売店舗で販売する書籍の値段はモーバイル端末のアプリか店内設置のキオスクにてスキャン・サーチしないと分からないようです。全てのユーザ行動がデーター化されAIによりコントロールされることになるかの実験室と言うところでしょうね。
大変面白いと思うのは、ユーザー体験データーはオンラインから取れるデーターだけでは十分でなく、実際手にとって経験するユーザの行動体験にてオンライン・デジタルだけでは足りない顧客行動・動機付けデーターは小売店舗でないと実験できないと、しっかり認識しているという点です。仮想体験と現実体験は融合して顧客行動データーは完璧に近づき、小売店舗は消費者にとってそこでシェアーする時間と空間を通して得られる感激を体験・発見する実験体験場所へと変化していく現場と思えますね。
アマゾンの言葉を借りれば、小売店舗は顧客に発見する可能性の機会を提供する場との事です。但し、店舗在庫書籍数が4,000冊では顧客は発見する新しい発見があるのでしょうか、やはりアマゾン側の購買行動データー収集の新たなる発見のAI試験実験室という気がします。
あなたの組織には、ユーザ体験を吸い上げフィードバックをかけ、戦略の見直しの迅速検証に使う仕組みがありますか。
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