16. 移民起業:チョバーニ・ヨーグルト

起業家のガッツにはいつも惹かれます。特にこの米国に渡って無から事業を立ち上げた移民起業家を尊敬しております。その中でも新たな価値と雇用を創造した移民起業家の事業は特に興味を引きます。大きなハンディを背負いながら無から雇用機会を作り出すアメリカン・ドリームを達成した物語に色々な知恵が詰まっています。米国移民起業成功事例といえばアップルやグーグル、テスラ等のシリコン・バレーのテクノロジ会社がすぐ頭に浮かびますが、NY地区にも成功移民起業事例は多々あります。その中でもトルコからの移民が5年前に起業したグリーク・ヨーグルトのチョバーニ・ヨーグルトはユニークです。

カーディシュ・ムスラムとしてトルコから米国に移住した移民ハムディ・ウルカヤは母国では美味しいヨーグルトが食べられるのに米国では母国と同じ美味しいヨーグルトが見つけられないと不満に思っていた矢先、クラフト・フードが所有のNY州北部ニュー・ベルリンにて閉鎖したヨーグルト工場の売却の宣伝を偶然にも目にした。本人が運命の出会いと言っている2005にチョバーニ・ヨーグルトを創業しこの工場を手に入れ、2年程かけて製造プロセスと製造チームをゼロから立ち上げたと言う。

最高品質のグリーク・ヨーグルトは全て天然材料を使用し、ノンGMOや低糖分、ローカルの材料を使用する。更に社会貢献と環境維持と従業員への還元等を全面に出した企業理念を総合マーケティングに取り込み、ニッチのグリーク・ヨーグルト分野を創造し約2000人の従業員を雇用する米国一の グリーク・ヨーグルト・メーカーとなった。米国のどのスーパー・マーケットやデリには大きな棚面積を占めヨーグルトのメージャー・ブランドとして確立し今やどの店でも扱う必需品となっている。グローバル展開もオーストラリアに2011、カナダ・英国に2013より進出した。従業員採用の際には移民受け入れを積極的に人事採用を進め、移民の米国社会への貢献という米国理念の大きな声の企業プロモーターとなっている。2014に$750M捻出が必要となり投資ファンドのTPGキャピタル傘下に入ったが、昨年2016に従業員全員に全社株の10%をボーナスとして株支給する報道を出しマスコミでも取り上げられた。当時の企業価値を$3Bと見積もっても従業員一人平均$150,000相当と報じられた。創業者兼CEOのウルカヤは、従業員無くしては今のチョバニは存在しないと発言しボーナス株支給を説明した。

これからどのように更なる成長を遂げるのかフォローしたくなるチョバニです。 数ある要因が重なり合って今の成功をもたらしたのは明らかですが、企業責任、社会貢献、地球環境維持、健康な社会生活、地域社会維持、環境、高品質思考、顧客ニーズの際取り、価値差別化等を全て、企業戦略とリンクさせた総合マーケティングを完璧にまで情熱をもって遂行している企業です。もっともっと秘密を解剖研究したくなる移民起業成功事例企業です。

このユニークな 移民起業家創業の事業の成功は何だったと考えますか。何を学ぶべきでしょうか。

Got Strategic Marketing?

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